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会合一覧
九州経済フォーラムは福岡産業振興協議会と共同主催にて、8月21日(火)~22(水)の2日間、宮崎県五ヶ瀬町において、第4回地域間交流懇談会in宮崎および第2回九州県際サミットを開催した。
九州経済フォーラムとしては、地域で活躍する経済人同士の交流を行う地域間交流懇談会と、九州広域連携研究会が主管する九州県際サミットの同時開催は初の試みとなり、福岡・宮崎経済界をはじめ、自治体首長も多く参加し、100名を超える参加者で賑わった。
まず21日は公益財団法人国際東アジア研究センター理事長の末吉興一氏による記念講演を行い、元北九州市長としての経験を基に、道州制に関する課題や基礎自治体としてのあり方を講演された。末吉氏はその後の交流懇談会まで参加され、多くの方と懇親を図られた。
その後、自治体首長20名、九州経済フォーラム7名の参加による「第2回九州県際サミット」の議題討論が開始され、開催地の五ヶ瀬町町長飯干辰己氏の議事進行により、県際に関する熱い議論が交わされた。討論では「行政の枠を超えて、現場のニーズに応えていくことが必要」といった、住民が生活する上で県際は関係ない旨の発言が相次いだ。
学生からの街づくりに対する想いでは、九州ハイランド大学リーグに参加する宮崎大学、東海大学、長崎県立大学から、フィールドトライアルやヒアリングにより収集した情報を基にした街づくりのアイディアが提案され、若者らしい感性あふれる提案に会場から惜しみない拍手が送られた。
夜の交流懇談会では五ヶ瀬ワイナリーに会場を移し、五ヶ瀬町の山の幸を用いた山菜すしや、やまめの塩焼き、高千穂牛が振舞われ、特産品である五ヶ瀬ワインの乾杯にて交流会の幕が開けた。歓迎アトラクションとして、五ヶ瀬町の郷土芸能である五ヶ瀬太鼓、地域ボーカルグループ「Backstay」のステージが披露され、阿蘇に沈む夕日に照らされた絶好のロケーションにて心行くまで交流懇談会を楽しんだ。
翌日22日には五ヶ瀬町町民センターにて、五ヶ瀬町におけるグリーンツーリズムを推進する夕日の里づくり推進会議代表の後藤福光氏による講演と、宮崎県埋蔵文化財センター所長の北郷泰道氏による講演が行われた。後藤氏は「おかえりなさい」という大きな挨拶にて会場を引き込み、五ヶ瀬町内に存在する自然を生かした地域づくりの活動について、住民の意識改革の難しさや重要性について語っていただいた。また、北郷所長からは古事記編纂1300年にちなみ、日向地域に関する神話と、現在判明している史実との間にある出来事をわかりやすく解説され、神話が息づく宮崎の深い歴史に参加者は静かに聞き入っていた。
閉会後、福岡からの参加者はエクスカーションとして高千穂地方をめぐり、高千穂神社での神楽観賞、天野岩戸神社の散策を通して、神話に登場した神々の姿を身近に感じていた。
次回地域間交流懇談会は、佐賀県にて開催される予定。